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平松愛理さんの「部屋とワイシャツと私」その3

 「もし私が先立てば オレも死ぬと云ってね」という詩についても、私は受け入れることはできません。「あなたが死んだら私も死ぬわ」だったら、可愛い女かもしれませんが、本当に愛しているなら、「私が死んだらあなたも死んでね」とは言わないでしょう。
私だったら、自分が死ぬことが分かっている場合には、「俺はもう死ぬけど、俺の分まで長生きしてくれ。」というでしょう。相手方を愛しているならば「もし私が先立てば オレも死ぬと云ってね」とは、決して言わないでしょう。また、子供がいる場合にはどうするのですか。両親に先立たれた子供は、本当にこのように言った親、そしてそれに従ったもう一人の親を恨むでしょう。

 その他の詩は、そのとおり、微笑ましいです。特に、「大地をはうような あなたのいびきも歯ぎしりも、もう暗闇に独りじゃないと 安心できて好き」とは、なかなか言えるものではありません。
 「だけど もし寝言で 他の娘の名を呼ばぬように、気に入った女の子は 私と同じ名前で呼んで」というのは、「浮気は絶対にしないでね」というのと同義でしょう。

 全体を通じて、「トリセツ」の女の人は二重丸、本当に可愛い女の人です。すぐにでも結婚したくなるような人です。しかし、「部屋とワイシャツと私」のような女性は、結婚したくない女性です。
 「トリセツ」と「部屋とワイシャツと私」は、似ているという人はいますが、私は、根本的な部分で違うと思うのです。
 しかし、専業主婦も少なくなった今、「部屋をきれいにして、ワイシャツにアイロンをかけ、私も磨いている」奥さんはすてきですね。

  弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

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「トリセツ」の「私」の意図は読み取れてるのに、
「部屋とワイシャツと私」の「私」の意図は読み取れてないのが残念。
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