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源氏物語

今年の正月は、妻と、都内のホテルで12月31日から1月3日まで3泊4日を過ごしました。
そして、1月1日は、日の出桟橋から水上バスに乗って浅草観音にお参りしました。水上バスは、それぞれの橋の説明を聞きながら浅草まで行くので、とても趣があります。
浅草では、スカイツリーをバックに写真を撮っている人が沢山いました。
雷門から先は、初詣の人の人垣で、ゆっくり一歩ずつしか動けません。神社に辿り着くまで、1時間半~2時間くらい掛かったように思います。その間に震度4の地震があったようですが、全く気が付きませんでした。息子からの電話で地震があったことを知り、「へぇー。地震があったの?」「すごい、大きかったよ」のような会話でした。
観音様にお参りし、途中の喫茶店で休んで、銀座に出て、「源氏物語~千年の謎」の映画を見ました。
光源氏は、金も地位も名誉もあります。天皇の子供で、皇位継承者にもなり得るのです。しかもこの世のものとは思えないほどのイケメンです。女性は、誰もが彼に憧れます。しかし、光源氏は、どこにも幸せそうにはみえません。「幸せに暮らせる分、その分血を流す」というセリフは、彼の本音を表現して余りあるでしょう。
そうです。幸せは、金や地位ではありません。
「源氏物語~千年の謎」の映画を見て、改めてそう思いました。

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ロシア旅行その3

ロシアの冬は厳しいのでしょうが、旅行は7月でしたので、モスクワは東京と同じ程度、サンクト・ペテルブルグは北軽井沢と同じ程度(21度前後)で、気温はとても快適でした。
ボルシチも3か所で食べましたが、とてもおいしいと思いました。エカテリーナ宮殿の近くで食べたロシア料理は特においしいと思いました(全部丸太で作っているログハウス風のドライブインです。)。そこで飲んだウオッカとモールスジュースはおいしかったです。ウオッカは、最初から「強くて、まずいお酒」という先入観を持っていたのですが、先入観は、完全に打ち破られました。強いけれど香りがあって美味いというのが飲後感です。

ロシアの人は、社会主義革命とベルリンの壁の資本主義革命をどうとらえているのでしょうか。
ガイドさんによると、「自由にはなったけれど、生活が楽になったとは思えない。ロシアでは、686人の大金持ちが居るが、その686人で5000億ドルを持っている。あとの1億4000万人で8000億ドルを持っている。このことからも分かるように、資本主義革命は、大金持ちを増やしたのです」と評価を交えず、淡々と述べていらっしゃったのが記憶に残りました。
ロシアでは、25%の人が年金をもらっており、しかも55歳から年金をもらえるそうです。しかし、平均寿命は、随分低く、男性59歳、女性72歳だそうです。男性の平均寿命が低いのは、ウオッカのせいかなと、勝手に想像しました。それと医療水準が低いのも関係しているのかもしれません。
先にも記載しましたが、私たちの学生のころは、すべての人が平等に暮らせる共産主義こそが理想と考える人が主流でした。そして、その共産主義を実現した国であるソヴィエト社会主義共和国連邦(ソ連)こそが理想の国と言う人が多かったのです。そして、中国、キューバ、北朝鮮、ベトナム、東欧諸国など、どんどん社会主義国が増えていくのではないかと言われていたのです。
しかし、現実はどうでしょうか。今、純粋に社会主義国と呼べるのは北朝鮮くらいで、その他の国は資本主義のシステムを取り入れております。
今、完全に資本主義国としての道を歩んでいるロシアを見たとき、私たちの学生時代のあの学生運動は、一体何だったのかという思いを強くします。
弁護士 田中 清

ロシア旅行その2

サンクト・ペテルブルグは、日本の冬の北陸のような雨の多い気候と寒さが印象的でした。モスクワが29度や30度なのに対し、サンクト・ペテルブルグは22度や23度が最高気温で、一日の3分の1は、雨が降っていました。
アレキサンドリスキー劇場の「白鳥の湖」のバレーは、物語が分かりやすく、とてもきれいだったです。
聖イサク寺院、スパース・ナ・クラヴィー教会も見事でした。

いつも感じることですが、数百年前にこのような立派な建物を建てることができたのは、技術もさることながら、民衆の信仰心が強いことを感じます。
念願のエルミタージュ美術館もとても良かったです。
エカテリーナ宮殿 ペトロヴァレッツ夏の宮殿庭園は、晴れていてきれいだったですが、ドイツに攻められて、昔のものが全部焼かれたと聞いて、非常に残念に思いました。戦争という破壊行為がいかに無益な、そして愚かな行為であるかと改めて思いました。
ロシア人のガイドさんが、ドイツとドイツ人に対して、憎悪と敵愾心を燃やしていたことの背景に、ドイツのサンクト・ペテルブルグ侵攻の残虐さに対する恨みがあると感じました。
エカテリーナⅡ世の華やかな生活とは裏腹に、ドイツ人である彼女が主人である王を殺して帝位を手に入れ、エルミタージュ美術館の数えきれないほどの絵画と彫刻、ダイヤモンド庫の数々の宝石、中でも180カラットの世界最大級のダイヤモンド、武器庫の数々の調度品を手に入れたのです。私たちは、このうちの数点でも一生のうちに手に入れることは大変なことなのに……。どうして彼女はこのような財宝を集めたのでしょうか。夫を暗殺し、息子には恨まれながら、「果たして彼女は幸せだったのだろうか」との感を強くします。
やはり、平和と健康、これを兼ね備えた平凡が一番の宝物ではないでしょうか。

ロシア旅行その1

ロシアに行ってきました。
モスクワは、四方全部が地平線、広大で平坦な国土、白樺の原生林、モスクワ市内の大渋滞など、最初からびっくりしました。日本なら、こんなに平坦な国土なら、白樺の原生林など残さずに、全部畑にしてしまうのにと、思ってしまいました。
武器庫には、帝政ロシア時代の調度品、衣類、乗り物などが展示され、ダイヤモンド庫には、目を見張るようなダイヤモンドが多数展示されていました。中でもエカテリーナ2世の王冠には、世界最大の180カラットのダイヤモンドが展示されていました。ダイヤモンドの工芸も斬新で現代にも通じるような細工でした。妻には一生買ってやれないことは、分かっていますが、見るだけでも素晴らしかったです。
モスクワ市内の美術館を3つ回りましたが、13世紀から20世紀までの絵画を見ることができました。
モスクワは、意外と温度が高く、29度、30度が日中の最高気温でした。
社会主義革命にもかかわらず、相当数の財宝が無事だったことは、幸運だと思いました。
次回は、サンクト・ペテルブルグのことを書きましょう。
プロフィール

弁護士田中清

Author:弁護士田中清
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