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衰えない脳の作り方(認知症にならないために)

築山節医学博士の講演を聞く機会がありましたので、その要旨を御報告申し上げます。

 築山節医学博士によると、衰えない脳の作り方は、1に良質な睡眠を摂ること、2に太らないこと、3に同じ仕事を長く続けないこと、4によく歩くこと、5に社会参加をすること、6に水分を十分にとることだそうです。
良質な睡眠を摂るためには、ぬるめのお風呂にリラックスして入ること、ホットミルクで空腹を和らげることなどが効果があるようです。細胞には時計遺伝子というものがあるそうです。生体リズムを大事にし、規則正しい生活をすることが重要です。
博士は、2に太らないことを上げられます。太ることにより、高血圧、糖尿病、高脂血症、心臓病などの原因になります。これらの病気が脳を破壊する危険因子となるということです。
博士は、3に同じ仕事を長く続けないことを上げられます。これは、仕事を持つ若い人にとっては、現実社会では困難なことでしょう。しかし、新しい刺激を得るという意味でいうと、5の社会参加をすることや新しい趣味を持つことも新しい刺激になるでしょう。
博士は、4によく歩くことを上げられます。歩く中枢は、頭の一番上にありますので、歩くことによって、脳の老化を防止することができます。
5の社会参加をすることは、先に述べましたし、6の水分を摂ることも説明を要しないでしょう。

博士は、心の救急箱として、5つのことを上げられます。これは、重大なストレスを受けたとき、すなわち、例えば配偶者が亡くなったときなどを想定しているようです。
 1つは、反応を抑えすぎないことです。悲しいときは泣きましょう。自然な反応を受け入れることで、回復力が付いてきます。
 2つ目は我慢しすぎないことです。心のストレスを受けたときは、後ろ向きになることで、前を向く力を生み出します。思い切り後ろを向くことも必要です。
 3つ目は、過去のことだと認識することです。親しい人が死んだとき、49日忌、1周忌などがあるのも、過去のことだと認識する機会になります。完全に忘れられないことでも、心が楽になります。
 4つ目は、辛さを和らげることです。具体的には、深呼吸を10回することにより、ストレスが発散されることになります。
 5つ目は、誰かに話しを聞いてもらうことです。辛さを分かち合うことにより、心が軽くなります。
 
 このようなことをして、心を健康にし、衰えない脳を作るのです。
 いつまでも元気な老人は、足腰が元気で、好奇心が旺盛だといいます。参考になりましたか。
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2人の社長

テレビで、2日続けて有名な社長2人を見ました。
1人は、幻冬舎社長見城徹氏、1993年に幻冬舎を設立し、10年に1回あればよいというミリオンセラーを14冊も世に出したと言われています。見るからにパワフルな方ですが、番組で見た実に豪華な自宅には驚きました。都心一等地の最上階の億ション、都心を見下ろすジャグジーのある浴室、広いリビング、豪華な調度品、見るからに大会社の社長のご自宅というべきものでした。
もう1人は、ジョブセンスの村上太一社長、東証一部に上場した最年少の社長で、19歳で起業し、現在26歳とか。これも自宅を番組で紹介していましたが、8畳の寝室にパソコンなどを置いた仕事場スペースのみ、「これより広い部屋は必要ない。広ければ掃除をしなければならないと思ってしまう。掃除をする時間がもったいない。食事を作る時間がもったいないので台所も冷蔵庫もない。通勤時間がもったいないので、会社から数分のところに自宅を構えた」ということでした。徹底した合理的な方との印象を持ちました。
さて、余りにも違いすぎる2人を見て、直ぐに批評はできません。ゆっくりと時間を掛けて消化したいと思います。

石原都知事の決断

石原慎太郎東京都知事が辞意を伝え、次に予想される衆議院選挙に立候補する意思を固めたと報道されています。石原氏は80歳だそうです。
同じ80歳で、日本航空の再建を託され、2年余りで見事再建を果たした稲森和夫日本航空名誉会長がいらっしゃいます。
石原氏の前々任の鈴木俊一元東京都知事は、1910年生まれですが、1979年(69歳)から1995年(85歳)まで、あの激務の東京都知事を85歳まで務めたのです。鈴木氏の秘書によると、余暇がほとんどなく、どうすればスケジュールを空けられるかを嘆いていたと聞きます。
中曽根康弘氏も、今なお元気で活躍されております。

私が裁判官を退官したのは、50歳の時でした。24歳まで、幼児、学生、司法修習生などの受教育(勉強)の時代、24歳で裁判官に任官し、50歳までの26年間を裁判官及び法務省・法務局の訟務検事として過ごしました。そのとき、あと、25年は弁護士ができるかなあと思い、75歳で弁護士を引退すると仮定すると、丁度受教育(勉強)の時代、任官時代、弁護士時代が人生の3分割になります。
しかし、ある法人の職員の懲戒解雇事件で89歳のA弁護士が、解雇した職員の代理人となり、精力的に弁護活動を追行したのです。
その解雇した職員から申し立てられた地位保全仮処分事件及びそれに続く本案裁判において、次回期日を決めるときに、A弁護士は、裁判所に対し、「その日は、出張です。その日は証人尋問です。その日は別の裁判所で期日が入っています。」とおっしゃったのです。私は、「すごい。89歳になってもこれだけの弁護士活動をされているんだ。」と思い、75歳で引退しようと考えていた自分が恥ずかしくなりました。

石原慎太郎氏や稲森和夫氏、さらに鈴木俊一氏、中曽根康弘氏をみると、80歳でいかに活躍している人が多いかを実感します。
老害などという言葉も聞きますが、この言葉は、活躍されている年齢の高い方を含めて一括りにしていう言葉ではないと思います。しかし、私も老境に入ったことは確かですので、この言葉は、「私は、判断力が鈍っていないか、『老害』ではないか」と自戒する言葉として有効だと思っております。そして、もう一つ、パートナー弁護士には、いつも「私が、判断力がおかしいと感じたときは、いつでも『そろそろ引退された方が』と言ってください。それは、私に言わなくても、妻に言っていただいても結構です。自分では、なかなか判断できないこともありますから」と常に言っております。「老害」と自分で感じたとき、パートナー弁護士や妻から引退を言われたときが、身を引くときだと考えております。
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