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宇宙大戦争

小学校高学年のころに読んだ本に「宇宙大戦争」という本がありました。
内容は、火星から、身長10メートルくらいの、タコのように頭が大きく、足が何本もあり、クラゲのような形をした多数の宇宙人が、地球に攻め込んできたのです。
当然、アメリカやソ連やイギリスなどの軍隊が宇宙人に銃弾を浴びせたのですが、銃弾は宇宙人の体を突き抜けて、死ぬことがありません。
アメリカらは大砲も使って攻めましたが、宇宙人はそれでも死なず、細胞分裂のように飛び散った細胞片から新しい宇宙人が次々と誕生するのです。
東京にも宇宙人が上陸し、次々とビルを壊します。
3カ月ほど経ち、世界中の都市は破壊され、廃墟のようになってしまいました。世界の国々は、力を合せて戦いますが、全く歯が立ちません。
そうこうしているうちに、宇宙人は、次々と棒立ちになり、悲しそうな声を出し始めたのです。そして、苦しんで、次々と死んでいったのです。
原因は、地球のウィルスでした。宇宙人は、地球のウィルスへの抵抗力がなかったために、次々と倒れていって、地球は守られたのです。

この物語を読んで、地球の国々の軍事力は無力でしたが、地球のウィルスが、地球を守ったことに驚きを隠せませんでした。55年も前に読んだ物語が私の頭に残って離れないのは、地球のウィルスが地球を守ったというドンデン返しが小学生には衝撃だったのでしょう。

同じような結末を書いた最近のベストセラーに「銃・病原菌・鉄」があります。スペイン人が南米のインカ帝国を攻めたとき、戦って殺した数の何倍も、スペイン人が持ち込んだ病原菌によって、インカ人達は死んでいったのです。そうです。インカ人には、ヨーロッパの病原菌に対する抵抗力がなかったのです。
弁護士 田中 清
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橋下市長の入試中止発言について

 大阪市立桜宮高校のバスケットボール部の顧問教師が、生徒に体罰を加え、その生徒が自殺した問題で、体罰の是非が問われています。
 体罰が絶対にいけないことは常識だと思っていましたが、体罰の是非を議論していることを不思議に思いました。当然、体罰を加えた教師は、懲戒処分を受けなければならないでしょうし、以前から告発があったのに、形式的な聞取り調査をしただけで、ここまで体罰を常態化させた校長、教頭等は責められるべきでしょう。
 しかし、橋下大阪市長が、「教員を総入れ替えする」とか、「体育科の入試を中止する」などと言っているのは、賛成できません。
橋下市長も、大阪府を黒字化させた力量には賛辞を送りたいと思いますが、今回の一連の発言には疑問を感じざるを得ません。
校長や教頭に対し、責任を取らせて異動させるのは当然でしょうが、教員全員を総入替えというのも余りにも乱暴です。まるで、江戸時代の連座制のようです。ましてや、体育科の入試を中止するなど、もってのほかでしょう。
桜宮高校の体育科を志望している受験生が、「1年前に入試要項が決まって、それに向かって一生懸命勉強してきたのに、やっと見えてきた桜宮高校だったのに…。僕たち受験生の夢が絶たれるかもしれないという不安はある」「入試ができないと意味がない。今までやってきた時間が…。(橋下市長は)むちゃくちゃだと思う」と訴えているのを聞きましたが、正に受験生の夢を、入試の直前に奪ってしまうやり方は、今回の体罰問題を過剰に受け止めすぎているとしか思えません。
 テレビの調査でも、8割が橋下市長の入試中止発言に反対していると言っていましたが、当然の結果でょう。
 大阪市の調査でも、これまで700件以上の意見が寄せられましたが、その大半は入試の実施を求めるものだということです。
 しかし、橋下市長は「態勢が整っていないところに生徒を迎えるほうが無責任だ」として譲らぬ姿勢をみせています。そして、市長の発言に背いて入試を実施した場合には、予算を執行しないとまで言っています。
 こうなると、他人の意見を聞かない「独裁者」であり、「暴君」であるといわざるを得ません。
 ましてや、橋下氏は、日本維新の会の共同代表であり、将来の総理大臣にと言っている人も多いのです。
 私は、今回の橋下市長の言動を見ていて、「この人が総理になったらどうなるのだろう」との危惧を禁じ得ません。
 最後に、受験生の母親が、「不安で、せっかくの勉強も手につかなくなっている。親として何もやってあげられない。本当に精神的に親子ともども苦痛です」と言っていた言葉が切ないですね。



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