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マムシと万葉集とツチノコ

関西地方では、マムシのことを「ハメ」と言います。そして、奄美大島、徳之島や沖縄本島、石垣島などでは、「ハブ」という毒蛇がいます。
私は、「ハメ」と「ハブ」は、語源が一緒だと思いました。
そして、このときに思い出したのが、山上憶良(やまのうえ おくら)の次の長歌の一節です。
「瓜食めば子ども思ほゆ 栗食めばまして偲はゆ」(うりはめば、こどもおもほゆ くりはめばましてしのはゆ)
これは、私の推測ですが、実は、はむ(食べる、噛む)という語源で、マムシもハブも噛まれると毒が回って死に至ることもあるので、「この蛇は食む(はむ)からこわいよ」と大人から教えられたのだと思います。
山上憶良は、万葉の歌人ですので、おそらく約1400年前の人だと思います。

次にツチノコについて、お話ししましょう。ツチノコは、頭は三角で、30㎝くらいでビール瓶のような蛇のような物体で、人間にいきなり出会うと人間を飛び越えていくそうです。
今でも、ツチノコを探している人は、何百人も居るそうで、生きたまま捕えたら300万円、死骸でも50万円とかいう賞金を懸けている市町村があります。
私は、ツチノコは、マムシ(ハメ)だと思います。根拠の1つは、頭が三角で、マムシとそっくりです。根拠の2番目は、私たちの生まれ故郷の隣村では、「五八寸」というビール瓶のような蛇がいると聞きました。「五八寸」と言うと、丁度ツチノコの大きさに似ているのです。根拠の3番目は、これだけ賞金を懸けても、誰も見つけた人は居ないんです。ニホンオオカミもそうですが、1つの種族が生きていくためには、何十匹単位の生き物が居るはずです。しかし、誰も見かけた人が居ないというのも不思議な話です。
それで、私は、次のように結論付けました。要するに、ツチノコは、何か大きな蛙かネズミのようなものを飲み込んでビール瓶のようになったマムシだと確信しております。いかがでしょうか。
弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)
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店員の対応

 人との対応は、自分の鏡だと捉えた方がよいと思います。ある食事の席で店員の対応がわるいとき、「何だ。その態度は」と叱りつける人がいます。しかし、そのような攻撃をすると、店員の方も気分を悪くして去っていきますし、折角楽しく一緒に食事をしていた仲間も気分が悪くなります。場合によっては、殴り合いになり、刑事問題に発展することもあります。実際に、私は、そのような刑事事件の弁護を担当したこともありました。そのような事件になれば、示談金や罰金で高額の出費をすることも覚悟しなければなりません。バカバカしいことと思いませんか。

 東日本大震災のときの金子みすずの、
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。 
「ばか」っていうと
「ばか」っていう。 
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。 
そうして、あとで
さみしくなって、 
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか
いいえ、誰でも
という詩を何度も聞きました。

 つい、先日、友人と3人で食事をしたときのことでした。私が付き出しのフグの皮の酢の物を食べていると、いくら噛んでも噛みきれないものがあったのです。そのうち苦くなってきたので口から出すと、直径1㎝くらいの小さな輪ゴムが入っていたのです。きっと、細ネギを止めていた輪ゴムだったのでしょう。店員さんが次の料理を持ってきたときに、私は、笑いながら「こんなもの入っていたよ」と言ったのです。
 店員さんはびっくりして、「大変失礼致しました。」と言って引き下がりました。その後、そのことを忘れて歓談していたところ、店員さんが来て「先ほどは、大変失礼致しました。これは、サービスです」と言って、フグのから揚げを持ってきてくれました。私たちは、「わぁーありがとう。良かったね」と喜び、「タダのものは格別においしいね」と冗談を言い合いながら、から揚げを皆でつつきました。
 食事が終わって、先ほどの店員さんが会計伝票を持ってきました。
 私は、咄嗟に、「先ほどはから揚げをありがとう。また、輪ゴムを入れといてね」と冗談を言うと、店員さんと仲間の2人は大爆笑でした。
 正に、人との対応は鏡のようです。こちらが穏やかに出ると向こうも穏やかに出ます。こちらが怒鳴ると向こうも怒鳴ります。
 弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

ファブリーズと除菌

 数年前、テレビで、ある幼稚園の先生が園児に「床に落ちたものでも、直ぐに拾えば平気よ。ポンポンとはたいて食べても平気なんだから」と教育しているのを見ました。また、その幼稚園では泥んこになって遊ばせることでも有名だそうです。泥んこになった園児の生き生きとした表情がとても素敵でした。
 細菌はどこにでもいます。細菌を極度に恐れていては生活そのものができません。例えば、食べ物と一緒に細菌を食べても胃酸は、ほとんどの細菌を殺し、簡単に病気になることはありません。多少の細菌が入っても、白血球が細菌を殺します。
 犬や猫は、地面に落ちた食べ物を平気で食べますが、それで病気になることはありません。犬も猫も人間も、そんなに身体は弱くないのです。逆に無菌状態で育てることが、人間を弱くしているのだと思います。
 最近、余りにも細菌の繁殖を誇大に表現しているファブリーズのコマーシャルが気になります。ホームコタツの中や、ベッドの中などに細菌が繁殖しているのを誇張して、ファブリーズで除菌するというものです。世のお母さんたちが、神経質になりすぎて、ファブリーズを年に何十本も使わないかと気になるのです。もっとも、それがファブリーズの会社の狙いでしょうが……。

初心忘れず

 誰でも新しく仕事に就いたときなど、非常に緊張し、この仕事のエキスパートになろうと思うものです。そのために、先輩から仕事のやり方を教わり、そのための勉強をし、「一日も早くこの仕事のエキスパートになるんだ」と誓うのです。
 そのうち、必要な知識を習得し、仕事にも慣れ、的確に仕事をこなせる自信も湧いてきます。
 しかし、その反面、仕事がマンネリになり、あるいは仕事がおざなりになってしまうこともあるのです。「おざなり」は「いい加減に物事を済ませること」という意味です。初めて仕事に就いたときは、仕事がおざなりになってしまう事態を想像することなどできたでしょうか。
 大学を卒業して初めて、仕事に就いた銀行員は、最初1000万円の札束を数えるとき手が震えるといいます。しかし、1か月もすると札束は新聞紙の束のように見えてくるといいます。
 電車の運転手も、最初に運転台に乗るときは、手に汗をかき、極度に緊張するそうです。それが、何年もすると居眠りさえしてしまう運転手が居るというのです。
 必要な知識を習得し、仕事にも慣れ、的確に仕事をこなせる自信を持つことは重要なことですが、「初心」を忘れることは避けたいと思います。仕事がマンネリになってきたとき、ときどき「初心」を思い出すようにしたいものです。
弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

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