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ガンの話(再)その2

 1日に5000個もできる「ガン細胞」と闘う「ガン抑制遺伝子」が働くことがなくなったら、また、リンパ球がガン細胞を取り逃がしたら、どうなるのでしょうか。ガン細胞は死にませんので、分裂を止めるガン抑制遺伝子が働きませんので、永遠に分裂を繰り返します。このガンが目に見えるような大きさ(直径1㎝程度)になるまでには、10年~20年くらい掛かります。
 しかし、細胞分裂は、ネズミ算ですので、直径1㎝程度になるまでには、10年~20年くらい掛かるとしても、直径1㎝が2㎝になるのは、1~2年なのです。
 だから、1年に1回はガン検診を受けるべきだとも言われるのです。
 早期発見なら、ガンはほとんど治ります。私の友人でガンで手術をした人は、ほとんど従前と変わらぬ生活をしています。

 ガン細胞は、リンパ球が殺してくれると書きましたが、そうしたらなぜガンになるのでしょうか。
 私は、免疫力の低下ではないかと思います。その最大の原因は、ストレスと加齢によると考えます。
 私は、医者ではありませんが、これまでの身近な人のガンや経験談を見たり、本を読んだりした知識でいうと、大部分の原因がストレスと加齢であり、ストレスと加齢が免疫力を弱め、ガンがはびこるのを止めることができないのではないかと思うのです。

   弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)


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ガンの話(再)その1

 昔、公式ブログか、この「猫のブログ」で、ガンの話をしましたが、もう一度、おさらいをします。
 私たちの体では、1日に5000個くらいのガン細胞が生まれるそうです。
 その前に、私たちの体は60兆個もの細胞でできており、毎日8000億個もの細胞が生まれ、古い細胞と入れ替わります。そして、髪の毛や爪が伸びたり、皮膚が垢となって入れ替わるのです。
 大便も、食物のカスよりも細胞の死骸が多いと言います。

 そして、2~3か月で、私たちの体の細胞は、全部入れ替わるそうです。つまり、3か月前の私は、全く違う細胞でできていたのです。本当に不思議ですね。
 細胞分裂をするとき、眼は同じ眼の細胞、耳は同じ耳の細胞、手は手の細胞と、寸分違わぬ体に作り替えるというのも実に不思議ですね。

 毎日8000億個も細胞を作るのですから、ミス(突然変異)が起こるのも当然かもしれません。これもいろいろな説がありますが、1日数億個も突然変異が起こるとも言われています。
 この突然変異細胞は、ほとんどが死ぬのですが、中には死なない細胞もあるのです。それが「ガン細胞」で、1日に5000個もできるのです。しかし、このような細胞の分裂を止める遺伝子があり、それが「ガン抑制遺伝子」です。このガン抑制遺伝子の働きで、1日に5000個もできたガン細胞の分裂が抑制され、ガン細胞が死滅するのです。また、できたばかりのガン細胞は免疫細胞(リンパ球)にその場で退治されます。リンパ球は、自分と同じDNAの細胞でないと判断すると、直ちに殺してしまうのです。
 放射線や発ガン物質の作用により傷ついた細胞も、修復遺伝子により治癒されます。つまりナイフで手を切っても修復するように、放射線や発ガン物質の作用により傷ついた細胞を治す遺伝子があるのです。人間の身体って、本当に良くできていますね。

  弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

象と蛇

 この世で一番変わった動物と言えば、象と蛇だと思います。
 象は、鼻が異常に長く、その鼻で器用に食べ物をつまみ、水を飲みます。手や足は重い体を支えるだけのもので、自由に使うことはできません。他に、鼻で何でもする動物は、私は知りません。

 蛇は、もっとすごいです。手や足はありませんし、それでも体をくねらせて、すごい速さで動きます。泳ぐこともできます。手や足が無くて、こんなにも自由に動ける動物は、蛇だけでしょう。

 象と蛇に共通するのは、どちらも人間社会から神と崇められていることです。きっと、人間離れしたその不思議な姿に、畏敬の念を持ったのでしょう。
 先日タイに行きましたが、タイでは象を神格化していました。

 そして、もっと不思議な動物は、人間です。
 人間は、直立歩行します。ゴリラやチンパンジーも直立歩行しますが、人間ほど常に、しかも長い間直立歩行する動物は、他にはいません。たまに、四足で歩いてごらんなさい。どれほど苦しいでしょう。長く歩くことはできません。
 直立歩行により手が自由になった分、手で器用に何でも作ります。
 人間だけが、火を使います。火で食べ物を煮たり、焼いたりします。火で鉄器などの道具を作ります。
 そして、人間には、頭部と陰部以外、ほとんど毛がありません。ケモノの一種とは、思えないほどです。そして、人間だけが、服を着ます。
 そして、人間だけが言葉を話します。
 人間って本当に不思議な動物ですね。

  弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

正面教師と反面教師

裁判官になったとき困ったことは、注意してくれる人がいないことです。職員の人たちは、裁判官を立ててくれますので、自分の行動の良し悪しまでは分かりません。陰で悪口を言われても、表立って耳には入ってきません。
 そこで、私が考え付いた方法は、「人は、皆先生」ということでした。
 全員が先生なのです。仕事でも人付き合いでも、見習いたいと思う人には、「よし、あの人に近付こう。あの人を見習おう」と思うのです。これが正面教師です。

 逆に、嫌な性格や行動の人もいます。そんなとき、「付き合いたくない」というだけでは、何の教訓も得られません。
 私は、「自分は、この人のようなことは言わないでおこう」「自分は、この人のような行動はしないようにしよう」と思うのです。これが反面教師です。
 反面教師と思えば、その人とのお付き合いも通常どおりできます。そして、その人の言動を見聞きして、自分の襟を正すことができます。
 本当は、嫌な人でも、反面教師だと思えば、お付き合いも苦になりません。却って、その人の良いところも見えてきて、正面教師の面も学ぶことができます。

 私が、ある裁判所に赴任するとき、同僚のB裁判官から、「あそこのA裁判官(60歳くらいの人)は、評判が悪い人だよ。注意した方が良いよ。」と言われました。私も覚悟してA裁判官にお会いしました。確かに、A裁判官は、言動において随分我儘なところもある人ですが、付き合っていると非常に楽しい面も見えてくるのです。特に、A裁判官は、今まで警戒して近寄ってくる裁判官も居なかったのでしょう。私は、A裁判官から誘われて、一緒に飲みに連れて行っていただいたり、麻雀をしたりで、随分可愛がっていただきました。確かに、反面教師として教えていただいたこともありましたが、正面教師として教えていただいたことの方が多かったと思います。
 もし、B裁判官の忠告を信じて、A裁判官を最初から敬遠していたとしたら、A裁判官の正面教師としての側面は見えなかったかもしれません。

  弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

名前の呼び方

 私が、金沢地方裁判所判事補として赴任したとき、24歳になったばかりでした。
 裁判所に居る裁判官、裁判所書記官等の職員の方は、皆年上の方です。ですから、私は、「……さん」と呼ぶことには何の抵抗もなかったです。
 あるとき、職員の方から、「A裁判官は、私のことを『……君』と呼ぶ」と言って批判していた人が居ました。私は、この話を聞いて、これからも一生、年上、年下にかかわらず、「……さん」と呼ぶことにしようと思いました。
 私は、今でも対人関係で、「……さん」付けで呼ぶことが続いています。「……さん」と呼んで、怒る人は居ません。「……君」と呼ばれても、私は怒りませんが、上記のように、人によっては、怒る人がいることは注意しなければなりません。

 むしろ、朝8時フジテレビの「トクダネ」で、小倉アナウンサーが「あまたつ!」と呼び捨てにしているのは、いくら親しくてもいかがなものかと思います。視聴者がいるのですから、「……君」付けは良いと思いますが、呼び捨ては感じ悪く思う人がいるのではないかと思うからです。
 そういう私も、同窓会などで親しい友人には、昔と同じように呼び捨てにしておりますが……。

  弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

水族館と魚の入れ方

 水族館で、大きな水槽には、サメやマグロのような大きな魚やイワシやサンマ、さらにはもっと小さな魚が泳いでいます。
 どうして、サメやマグロは、イワシやサンマなどの小さな魚を食べないのでしょうか。
 水族館の人の話を聞いたことがありますが、大きな水槽に魚を入れるときは、小さな魚を先に入れるそうです。そして、段々と大きな魚を入れていき、最後にサメやマグロを入れるそうです。
 小さな魚の秩序ができているところに大きな魚を入れても直ちにその秩序を乱す行為はしないようです。
 逆に、大きな魚を先に入れ、後で小さな魚を入れると、たちどころに食べてしまうそうです。
 このことわり(理)は、人間社会でも同じですね。従来から居た生徒と転校生、先住者と侵入者、監獄の新入りなどです。
 後から大きな魚を入れても先住の小さな魚を食べないという話は、非常に興味深い話だと思いました。

弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)
 

菜種梅雨

 今週月曜日から土曜日まで、毎日のように冷たい雨が続きました。普通は1週間も雨ばかり続きませんものね。このように、3月下旬から4月上旬にかけて、菜の花(別名 菜種)の咲いている時期に降り続く雨のことを「菜種梅雨」と言います。菜の花は、今はお浸しにして食べるとおいしいですが、私の田舎では、菜種は、油(菜種油)を採取するものと決まっていました。菜種を採取して、それを町の油屋さんに持っていくと、油に加工して1升瓶に入れて返してくれるのです。もちろん加工賃を支払います。
    菜の花畠に 入日薄れ
    見渡す山の端 霞深し
    春風そよ吹く 空を見れば
    夕月かかりて にほひ淡し

 大分脱線しましたが、菜の花、菜種というと一面の黄色い花を思い出します。そして、その満開のころに降り続く雨のことを「菜種梅雨」というのです。
 私は、毎年4月になると、「菜種梅雨」のことを思い出すのですが、最新のホトトギスの俳句歳時記を見ても、「菜種梅雨」は、掲載されていなかったです。私の大好きな季語だけに、少し寂しい思いをしました。

 菜の花をはじめ色々な花を催す(咲かせる)という意味で、「催花雨(さいかう)」という別名もあります。
 春雨(はるさめ)は、このころの優しい雨のことを言う場合が多いようです。
  「菜種梅雨」の季節が終わり、5月初旬は「たけのこ梅雨」、そして、5月中旬からは「卯の花くたし」。その後、梅の実の熟する頃、本格的な「梅雨」がやってきます。「卯の花くたし」は、卯の花が腐るほど降る雨のことを言います。
 こうしてみると、雨にも風情がありますね。

   傘挿さず 絹糸のごとき 春の雨

 ここで「春の雨」を「菜種梅雨」と言うと、少し表現が重すぎますからね。

   弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

最近の俳句

 しばらく俳句をお休みしましたが、最近の俳句をご紹介申し上げます。

   堤防に 溢れ出て咲く 諸葛菜

 諸葛菜は、紫の花で「大根花」「ハナダイコン」ということもあります。4弁の花で、葉も大根の葉に似ているので「大根花」又は「ハナダイコン」ということもあるのです。私の通勤路では、市ヶ谷駅の堤防に群生している花がきれいです。句は、ある川の堤防から垂れ下がる諸葛菜が余りにも見事だったので詠みました。

   満開の 花の下工夫 タバコ吸う

 これは、4月初旬、快晴の日でした。近所の満開のソメイヨシノの下で道路工夫がタバコをくゆらしていたのが、のどかだったので、詠みました。

   日溜りに 赤き蕾の チューリップ

 これも通勤路です。日溜りに幸せそうに春を待つチューリップの蕾でした。2月末ころの作品です。

   木蓮花 仰ぎしときの 母想ふ

 これは、3月20日の作品です。父母は2001年5月と7月に相次いで亡くなりましたが、今から17年前、東京の私の家に来てくれたのです。すぐ近所に木蓮公園があり、枝振りの良い木蓮の大木があります。この満開は、いつも3月20日ころの満開は見事であり、いつも携帯電話の写真に収めます。17年前に父母を連れて木蓮公園に行ったとき、「素晴らしいね。見事やね」と言いながら、童女のように花を眺めていた姿を、いつも思い出すのです。
  
  弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

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