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羽生結弦さんの「血の滲むような練習」

 フィギアスケートの羽生結弦選手は、今年11月のNHK杯で世界最高点である322点超えの点数を出し、すごいと言われました。さらに、グランプリファイナルでは、それを上回る330点超えの点数を出し、本当に感動しました。
 NHK杯の後のインタビューで、羽生選手は、「そりゃあ、すごくつらい練習をしていますよ。血の滲むような練習をしていますよ」と言っていた言葉に、感動をしました。
 羽生結弦さんについて、一言で天才と言ってしまえばそれまでだけど、天才というのは、努力せずに結果を出せる人、羽生結弦さんは、努力してあの結果を出せたのだから努力の人であり、「血の滲むような練習をしている」と聞いてホッとした部分もありました。
 4回転ジャンプを1回するだけでも相当な体力を使うのに、4回も5回も演技に入れ、それを完璧に演じ切るというのは、相当な体力が必要です。正に「血の滲むような練習をしている」からできるのだと思います。
 羽生さんの名言には、次のような名言があります。

 ◎一番の敵は自分自身じゃないか
 ◎オリンピックの魔物というけど、結局は自分の中にいるものだと思う。

 これは、同じことを述べていると思います。練習でも試合でも、自分自身と闘って結果を出している羽生さんを改めて尊敬しました。

 ◎できることを出し惜しみしてやっていてもつまらない。それは、一生懸命ではない
 ◎負けても悔いはない、なんて嘘です。勝てない試合が楽しいわけがない。

 羽生結弦さんのことを嫌いだという人もたくさんいます。
 「完璧に演じ切って『どうだ。完璧だろう』という態度が鼻につく。(織田信成選手のように)ちょっと間の抜けたところがあればいい」というのです。
 しかし、冒頭に書いた「血の滲むような練習をしている」という言葉をきくと、「一体、この人は、どれほど羽生結弦さんのことを知っているのでしょう。血の滲むような練習をしていることをこの人が知った場合、『どうだ。完璧だろう』という態度を見せても当然ではないでしょうか」と思うのです。

  弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

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興福寺の五重塔

 興福寺は、藤原氏の氏寺であり、669年、京都山科に藤原鎌足及び藤原不比等が創建した寺だそうですが、710年の平城京遷都に際し、近鉄奈良駅前の現在地に移転し「興福寺」と名付けたということです。古代から中世にかけて強大な勢力を誇りました。
 江戸時代には21,000石を与えられ保護されたのですが、明治の神仏分離令、廃仏毀釈により、最も被害を受けた寺の1つといえるでしょう。
 子院・塔頭はすべて廃止され、寺領は1871年(明治4年)の上知令により没収され、僧は、春日大社の神職になったということです。境内は塀が取り払われ、樹木が植えられて、奈良公園の一部となってしまったのです。そして、一乗院跡は、現在の奈良地方裁判所、大乗院跡は、奈良ホテルとなってしまい、一時は、廃寺同然ととなってしまったそうです。

 私は、何度か、興福寺を訪れましたが、特に五重塔と国宝館の阿修羅像は、本当に素晴らしいです。
 私が五重塔に見とれているとき、案内僧が、「実は、この五重塔は、廃仏毀釈の嵐の中で、ある業者に250円で売られそうになったということです。その業者は、この五重塔を焼き払って、釘や金物を取ろうとしたそうですが、延焼を恐れた近所の人の反対の陳情もあり、あきらめたそうです」と言われました。
 「そんな、バカな」
 それしか声が出ませんでした。
 「この優美な五重塔を、釘や金物を取るために燃やそうとしたなんて、それにしても、よく燃やすことを思いとどまってくれた」と心の底から思いました。
 そう思って五重塔を見上げると、一層美しく、青空を飛びわたる天使のように思いました。

弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

褒めて育てるということ

 先日の東京虎ノ門ライオンズクラブのクリスマス家族会で、ユーザーの方と盲導犬ヴィジョンが出席されました。
 ユーザーの方の挨拶のあと、日本盲導犬協会の人が、ヴィジョンを使って盲導犬のデモンストレーションをし、そのあとで、協会の常務理事兼訓練師の多和田さんが盲導犬の訓練の仕方の講演をされました。
 その中で、印象に残った話は、「盲導犬は、褒められることが大好きです。叱られることは大嫌いです。したがって、訓練師が指導したいことをそのとおり盲導犬がやると『グーッド』と言って褒めてあげるのです。犬は、褒められることが好きなので、褒められるように頑張ります。このとき、ご褒美にドッグフードを上げたらどうでしょう。私たちはこれを『取引』と呼んでいます。取引をすると、一粒では少ない、もう一粒ほしいと不満を抱くようになります。『グーッド』なら、何度言ってもタダです。しかも、『グーッド』だけで盲導犬は、随分喜びます」

 会場の女性の方からは、「子供の育て方にも通じるものがあるわね」という声が聞こえました。正に褒めて育てるのが一番です。
褒めて褒めて愛情いっぱいに育てるので、盲導犬は、あんなに優しい顔をしているのかもしれませんね。

 弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

11月の最近の俳句

  亡き人の こと思ひけり 石蕗(つわ)の花
  石蕗(つわ)咲いて 一周忌の 人思ふ

 昨年の11月にこの猫のブログで次のような句を詠みました。

   初七日の 庭石の陰 石蕗(つわ)の花
   亡き人を 偲ぶがごとく 石蕗(つわ)の花 

 あれから1年が過ぎたのです。隣の方には良くしていただいただけに、一周忌なんだなと一人つぶやきました。
  
   小学生 走りゆく朝 街寒し

 寒い朝でした。小学生が走りゆくところを見て、思わず詠みました。

   生け垣の 山茶花一つ 我一人

 山茶花も11月の季語ですね。

   弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)
 

ホーム転落事故

 1週間ほど前に、電車の吊り広告で、ホームから転落する人の67%は、お酒に酔っている人だと書いてありました。これには、驚きはなく、当然のことだと思っておりました。酔っ払って千鳥足でホームを踏み外す場合がほとんどの転落事故と思っていたのです。

 しかし、6月5日付けの日経新聞のコラムで、JR西日本の映像データの分析によると、千鳥足でホームの端を歩いているうちに足を踏み外したというのは、全体の1割しかいなかったそうです。全体の6割を占めるのは、「ホームのベンチから突然立ち上がり、まっすぐ歩き、そのまま転落した」人だそうです。きっと、寝ぼけて、ホームであることを知らずに帰ろうと思ってまっすぐ歩いたに違いありません。この調査結果は、私には、想像もつかないもので、意外な結果でした。
 そこで、JR西日本では、いくつかの駅で、それまで線路に平行に設置していたベンチを垂直方向に変更したそうですが、それで、ホームからの転落事故が減少したそうです。

 実は、私の友人で、3年ほど前にホームから転落した人がいます。その人は、夜遅くまで飲んでいて、朝4時ころにホームから転落したと聞きました。その事故で、骨盤を骨折し、会社を3か月も休まざるを得なくなったそうです。その人は、未だに骨折したところが痛むそうです。
 このことを聞いて、ホームから転落しただけで、加療3か月もの重傷を負うことを初めて知りました。そして、上記日経新聞のコラムで、全体の6割を占める人がホームのベンチから突然立ち上がり、まっすぐ歩き、そのまま転落するということも、昨日初めて知りました。
 深酒には、くれぐれもご用心を……。

 弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)
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