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地下鉄サリン事件その2

 それから、午前中は、救急車のサイレンは鳴り止みませんでした。
 妻や大阪の実家の母から、安否を尋ねる電話がありましたが無事と聞いて安心したようでした。

 猛毒ガスと聞いてオウム真理教かなあと思いましたが、まだその日は、半信半疑でした。
 この年は、阪神神戸大震災の年でした。1月17日から3月19日までは、毎日阪神神戸大震災のニュースばかりでしたが、3月20日からはこの地下鉄サリンの事件、オウム真理教の捜索差押、麻原氏の逮捕など、オウム真理教の事件のニュースばかりが続きました。
 しかし、本当に危ないところでした。私は、いつも丸の内線霞が関駅で降りているのですから。
 これから、霞ヶ関駅を通ると、必ずあの日のことを思い出しますし、3月20日と聞くと、また、地下鉄サリン事件を思い出すのです。

弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)
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地下鉄サリン事件 その1

 今から21年前の平成7年3月20日、地下鉄サリン事件があり、6300名の方が被害を受け、そのうち13名の方が亡くなったということです。
 今日は、21年目ということで、安部首相が霞が関駅で献花されたことが放送されました。
 実は、私は、その事件に遭遇しましたので、その体験談を記します。

 平成7年3月20日は、19日の日曜日と21日の春分の日の間の日の平日でした。
 私は、いつもどおり、勤務先の法務省訟務局に出勤するため、午前9時10分ころ、四ツ谷駅から地下鉄丸の内線に乗り、霞が関駅に向かっておりました。
 そのとき、車内放送で「本日は、都合により、霞が関駅は通過致しますのでご了承ください。」という放送が流れたのです。
 「何故?霞が関は止まらないの?どうしてだろう?」
 疑問だらけです。
 半信半疑のまま、霞が関の1つ手前の駅の「国会議事堂前駅」で、降りることにしました。「国会議事堂前駅」は、この時間、いつもはガランとしているのに、今日は通勤客で一杯です。階段の手前から長い行列を並び、10分くらいしてやっと改札口から外に出ることができました。改札口で、法務省民事局に通うAさんと出会いました。
 「何かあったんですかねぇ」
 私が聞くと、Aさんは、
 「何か爆発か何かあったみたいですよ」と答えました。
 「国会議事堂前駅」で降りたのは、これが初めてです。
 Aさんと法務省を目指して歩きましたが、その途中、救急車が何台もサイレンを鳴らして通り過ぎるのを目にしました。
 「何があったんでしょうねぇ」
 Aさんと話しながらいつも着く時間より15分遅れて法務省に辿り着きました。
 部屋に入りテレビを付けますと、「本日午前8時ころ、地下鉄で猛毒ガスのサリンが撒かれたということです。丸の内線霞が関駅で数百名、日比谷線霞が関駅で数百名、千代田線霞が関駅で数百名が、気分が悪いと訴え、救急車で病院に搬送されました」とのことでした。
 結局、被害者は、約6300名に及び、丸の内線国会議事堂前駅でも、2名が搬送されたとの報道が流れました。
 「国会議事堂前駅」は、私が降りた駅です。
 「地下鉄無差別テロ。ひどいことをするなぁ」が最初の言葉でした。
 それからも救急車のサイレンの音が、午前中鳴り響いていました。
  弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

苦労の後の幸せのプレゼント

 先日、東京並木通ライオンズクラブが新しく結成され、そのチャーターナイトの祝宴がありました。
初代会長の田中圭子さんは、私も良く知っている人ですが、非常に苦労されて40数名の新しい会員を集められ、クラブを立ち上げられたのです。
 来賓の祝辞の中で、「20名のクラブ員を集めるのにも大変なのに、田中さんは、40名も集められました。その苦労は、想像を絶するものであったと思います。しかし、苦労の後には幸せのプレゼントが必ず来ると言います。きっと一方ならぬ苦労をされた田中さんですから、きっとすばらしい幸せのプレゼントがあると思います。」
 「ありがとうは、天使の言葉です。ありがとうを言われた方は、その瞬間とても幸せな気分になります。そして、ありがとうを言った方も幸せになるのです。日本人が考え出した、このありがとうという言葉を使うことにより、世の中の人たちが幸せになれば、本当にすばらしいことです」
 「苦労の後には幸せのプレゼントが必ず来る」「ありがとうは、天使の言葉です」という2つの言葉は、私にとって久しぶりに新鮮な言葉でした。

  弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)

振り込め詐欺?その2

 私は、妻から息子に「電話したら」とのアドバイスを受けて、電話することにしました。
 そうしたら、息子が電話に出たのです。
 「ああ、お父さん。どうしたの?」
 「あれっ、風邪で病院に行ったんじゃなかったの?」
 「行ってないよ。どうして」
 私は、電話をしたいきさつを話しました。
 「へぇ。実際に振り込め詐欺ってあるんだね。ところで、お父さん。もし、僕が取引先から脅されて100万円をどうしても振り込んでほしいって言ったら、振り込んだと思う?」
 「うーん。いろいろ裏付けを取ったり、お前の自宅に電話したりして、本当らしかったらね」
 「そうなんだ。僕、20万円でいいんだけど、振り込んでくれる?」
 「いやだよ。なんで振り込まなきゃいけないんだよ」
 「いやぁ、100万でなくてもいいんだけどな。20万円でいいんだけどな」
 それからしばらく雑談をして電話を切りました。

 電話を切ってしばらくすると先ほどの犯人から電話があり、妻が電話に出ました。
 妻は、「ああ、そうですか。いいえ、電話はありません」と、落ち着いた声で話していました。あとで聞くと、「誰かから電話があったか」との問い合わせに答えたものでした。
 このとき、犯人は、妻の落ち着いたやりとりを聞いて、バレたと思ったのでしょう。それからは、全く犯人からの電話が掛かってこなくなりました。

 それから数時間後、息子の嫁からメールが来ました。
 メールの内容は、「こんばんは。主人から話を聞いてびっくりしました。そんな犯罪が身近に存在するんですね。
こちらは、みんな元気に過ごしておりますので、ご心配は無用です。ただし、20万円振り込め詐欺には、くれぐれもご注意を!!」
思わず、苦笑しました。

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