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名護屋城と被虜人

 6月末ころ、東京虎ノ門ライオンズクラブの仲間12人で唐津を旅行し、その際、秀吉の朝鮮出兵の際の出城である名護屋城に行きました。非常に広大な城跡で、今や石垣しか残っていませんが、大河ドラマの「真田丸」の影響もあってか、「参加者それぞれに、こんなに大きな立派な城跡とは思わなかった。」とのことでした。
 資料館に入ったとき、名護屋城の説明とともに、朝鮮からの被虜人のことが書いてありました。文禄・慶長の役で日本軍が連れ帰った被虜人は、約3万人とも書いてありました。「えっ、3万人!」というのが、正直な感想でした。
 北朝鮮が拉致した日本人は、百数十人とも言われていますが、400年前には、日本人が朝鮮から約3万人もの人々を拉致していたのです。そして、その拉致した被虜人は、主として職人が多く、その人たちによって、有田焼、伊万里焼などの焼き物文化が北九州に残ったというのです。
 その後、伊万里焼のふるさとに立ち寄りましたが、30軒ほどの伊万里焼の店が並んでおり、「色鍋島」のセットを買って帰りました。
 焼物師たちは、伊万里や有田の土地に土着し、苗字帯刀を許された人も居たそうです。それにしても、1世の人たちのいきなり、故郷から連れ去られた気持ちを思うと、心が痛みます。

  弁護士法人銀座ファースト法律事務所  弁護士 田中 清

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小池都知事の報酬減額条例

 小池都知事は、都政改革本部の立上げ、オリンピック・パラリンピックの情報公開、築地市場移転の延期、盛り土問題など、次々とアドバルーンを上げられ、久し振りに働く都知事が就任したと思います。おそらく、これまでの都知事では最も働いているでしょう。
 このような小池百合子都知事の働きぶりについて、評価する人は86.3%であり、評価しない人は8%にすぎません。
 そもそも、週に3日しか登庁しない慣例を作ったのは石原慎太郎都知事であり、しかも石原都知事は人気があったため、これを攻撃することができなかったそうです。しかも3日のうちの1回は、庁外であり、行方が知れなかったということです。外遊も好きであり、もちろんファーストクラスで、最高級のホテルに宿泊していたそうです。私は、都知事はファーストクラスに乗っていただいていいと思いますが、なぜ、週休4日なのでしょうか。
 これに続く猪瀬都知事も、升添都知事も週に3日登庁の悪い慣例だけは引き継いだようです。
 都知事の職責を全うしようと思えば、週5日来ても足りないでしょう。これまでの都知事が全く仕事をしていなかったことは明らかだと思います。
 それで、小池知事は、都知事の報酬を半分にする条例案を都議会に上程するということです。
 もし、この案が都議会を通過したら、全国の知事の中で、最低額の報酬となり、副知事や都議会議員よりも低い報酬となります。
 小池知事が望んだからといって、都議会議員よりも低い報酬でいいのでしょうか。
 私は、都議会において、東京都知事報酬を半額にする条例案は否決すべきだと思います。「これからも報酬分頑張ってください。」との激励の意味を込めて。

  弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清

不倫会見

 今年に入って、随分不倫会見がありました。
 ベッキーさんに始まって、乙武洋匡さん、桂三枝さん、三遊亭円楽さん、中村橋之助さんなど……。このうち、三遊亭円楽さんと中村橋之助さんの会見が非常に評判がよいということです。さらに、橋之助さんの奥様の三田寛子さんの会見が非常に良く、随分奥様の評判を上げたということです。
 評判が良いと言われる三遊亭円楽さんと中村橋之助さんの会見ですが、2人とも事実をすべて認めて真摯に謝罪していること、一切弁解をしていないことですね。
 三田寛子さんは、「淡々と叱りました。貴方は今どんなに大切な時期か分かりますね。」と言ったのに対し、「分かります。申し訳ない。」寛子さん「うちには、芸の肥やしということはありませんから。」との会話をしたそうです。短い会話のうちにも、叱るところは叱り、「あなたを支えていく」という決意をご主人に伝えているところが素晴らしいですね。
 円楽さんの奥さんも、「心配しなくていいから頑張って」とエールを送られ、「(奥さんは)泳がしていてくれる人だから、甘えていた部分もある」と反省の弁も口にしていたそうです。そして、円楽さんは最後に、「今回の不倫会見と掛けて何と解く」「東京湾を出ていく船と解く」「その心は、航海(後悔)の真っ只中」と言って、落語家らしい笑いを取っていたところが良かったのではないでしょうか。
 松本人志さんは、「このごろは、不倫会見で奥さんの方が株を上げているのは不思議なもんだ。われわれも奥さんの株を上げるために不倫をした方がいいんじゃないか」と発言したそうです。もちろん、彼一流の冗談でしょうが……。

 弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清

猫の話 その2

 一番古い人間と共に埋葬された猫の遺骸は、今から9,500年前のキプロス島のシルロカンボス遺跡だそうです。そして、リビアのお隣のエジプトでは、今から4000年前ころには、猫は、神聖視され、神の使いとされてきたそうです。エジプトはリビアの隣ですし、キプロスもリビアに近いですから、猫の先祖のリビア山猫も、エジプトやリビアに近づくことは容易だったのかもしれません。
 やはり、人間が穀物を作り出し、それを蓄えておくようになったとき、それを餌とするネズミが穀物を食い荒らす、そのネズミを猫が捕まえて食べる、それを頼もしく思った人間が猫を大事にして飼い出すという循環が生まれたのでしょう。
 スコットランドでは、ウィスキーキャットと呼んで、ウィスキーの原料となる小麦を食い荒らすネズミを退治する猫を、人間は、大事に思い飼い出したのです。

 それでは、猫は、いつころから日本にやってきたのでしょうか。
 古くは、壱岐の弥生時代の遺跡から猫の骨が出土したといいますので、五穀を食い荒らすネズミを捕まえる猫は、益獣だったと思われます。
 おそらく、奈良時代には、大事な穀物や経典などの書物を食い荒らすネズミから守るために広く猫を飼い出したものと思いますし、平安時代の書物には、飼い猫の話が多く出てきますし、江戸時代の浮世絵や日光東照宮の眠り猫など、広く人々の生活に密着していたことが分かります。
 猫の話その1にも書きましたが、数多くの諺も、猫と人間の密接な関係がわかるというものです。
 私の子供のころも、家で猫を飼っていましたが、正にネズミを捕まえるためと、人懐こい性格と可愛い姿だろうと思います。

 一説によると、猫は一日のうち18時間くらい寝るそうです。それで、寝子(ネコ)という名前がついたそうです。確かに、私が飼っていた猫もいつ見ても寝ている姿が思い浮かびます。 

  弁護士法人銀座ファースト法律事務所  弁護士 田中 清

猫の話 その1

 「猫に小判」「借りてきた猫」「猫の手も借りたい」「猫に鰹節」「鼠とらぬ猫」「猫を被る」のように、猫に関する諺も定着しています。
 おそらく、猫と人間は、古くから共生していたために、猫に関する諺も多いのでしょう。
 現在、日本で買われている代表的なペットでは、犬が1000万頭、猫は800万頭くらいではないかと言われています。しかし、犬と猫の飼育頭数は、数年後には逆転するのではないかと予測されています。また、猫の飼育頭数以外に、野良猫もいますので、猫の実数は、その倍くらいはいるのではないかと思います。
 そうすると、世界では2億頭、野生の猫を入れると、4億頭くらいになるかもしれません。しかし、これはあくまで予測です。

 それでは、猫のご先祖は、どこが原産で、どうして人間と仲良くなったのだろうと不思議に思いますね。
 猫族は、ライオン、トラ、ヒョウのように猛獣もおりますし、私たちの良く知る猫は、大人しく、人間に懐き、人間から餌をもらい、人間と一緒の布団で寝ます。「あっちに行きなさい」と言っても、猫様の意に沿わなければ、あっちに行かずに、人間の傍でくっつきます。
 猫の先祖は、リビア山猫(アフリカ山猫)であるとするのが通説のようです。猫は、人間に懐き、人間と親しくお付き合いするようになったのは、猫の性格によるものだと思います。
 テレビの番組で、野生のリビア猫を放送しておりましたが、警戒はするものの、他の動物に比較すると人懐こい性格が顕れています。
 きっと、その人懐こさ故に、人間から餌をもらい、人間と一緒に暮らしたがゆえに、これだけ繁栄したのでしょう。
 そして、人間は、穀物を荒らすネズミにほとほと手を焼いていたところ、猫がネズミを捕るという特技を持っていたため、一層人間に可愛がられたのでしょう。弥生時代の穀倉に、ネズミ返しがあるのも、人間がネズミを天敵としていたことの表れでしょう。
 猫が瞬く間に、全世界に広がった理由の1つには、猫がネズミを捕るという特技を持っており、それを人間が利用したからに他なりません。

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