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人生は積分

 先日、友人のA君と夕食を一緒に食べました。
 いろいろと話が弾みましたが、その途中で、彼が次のように話しました。
 「俺は、人生は積分やと思うてる。要するに、良い時の面積と、悪い時の面積は、人生終わったときは同じくらいの面積になってると思ってる」というのです。
 彼は、最愛の妻を50歳のときに亡くし、それから会社の社長に就任したのですが、その会社は、時流に乗れず倒産してしまいます。
 しかし、そんなとき、ある更正会社の事業管財人に就任していただきたい旨の話があったのです。A君は、推薦人と、裁判所に対し、「私は、会社を1つ潰しています。そんな私に事業管財人はできるでしょうか」と聞いたのです。
 推薦人と、裁判所は、全く同じことを話して事業管財人になることを強く求めました。
 「あなたは、会社を倒産させましたが、自分1人犠牲になって、従業員全員の就職先を探し、これを見事に実現されました。また、誰でも倒産のような経験は望んでもできません。私は、倒産という最悪の事態を経験されたこと、そのような中で、自分だけが身を引いて従業員全員を別の会社に再就職させた。あなたは、従業員を非常に大事にする温かい人柄です。私は、今述べた2つの面(倒産を経験したこと、従業員全員を再就職させたこと)から、この会社の事業管財人は、Aさんしかないと思いました」と言われたそうです。
 その会社も順調に業績を伸ばし、順調に更正債務を返済しているそうです。
 そして、A君は、10年来交際し、結婚の約束をしている女性もいるそうです。
 そのような彼が、「人生は積分や。良い時の面積と悪い時の面積は終わってみれば同じや。人生、塞翁が馬や」という言葉には、説得力がありました。
 そして、別れ際にA君は、私と握手して、「妻が死んだときも、会社が倒産した時もほんまに辛かったけど、俺は今、ほんまに幸せやと思うてる」と言いました。

 弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清

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猫の多頭飼育

 テレビで見た話です。
 ある70歳くらいのAさん夫婦のお話です。
 Aさんの奥さんは、道端に捨てられている子猫を見ましたが、余りにも可愛いので見捨てることはできず、拾って帰ってきました。
 でも、Aさんの奥さんは、「一匹では可哀そうね」と思うようになり、また、道端に捨てられている子猫を拾って帰ってきました。最初に拾った子猫がオス、2番目に拾った子猫がメスだったようです。
ご主人も2匹の猫を可愛がって育てていましたが、1年後、5匹の子猫が生まれました。そして、その4か月後、また5匹の子猫が生まれました。そして、その4か月後にも5匹の子猫が生まれたのです。
 そして、3年後には、40頭に、4年後には60頭になったのです。猫は、年に3~4回出産します。そして、子供たち同士も成猫になれば子供を産みます
 こうなると、餌代やトイレの砂代だけでも10万円になり、さらに具合の悪いときの獣医さん代でも5万円掛かります。

 Aさんご夫婦は、現在、「せめて、2匹のうちに避妊手術をしていれば、このような悲劇にはならなかった」という言葉を噛みしめています。正に「後悔先に立たず」です。
 「今からでも遅くはない。避妊しなければ、すぐに100頭になってしまう」
 このようなご家庭は多いと、テレビでは言っていました。

  弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清

電通過労死事件その2

  前回の続きです。

 このように頑張っていた高橋まつりさんに、上司の言葉は、
 「女子力が無い」
 「目を充血させて会社に来るな」
 「髪の毛がボサボサのまま会社に来るな」
 というものだったということです。正に、ねぎらいとは正反対の
言葉ばかりですね。

 「死ぬ前に送る遺書メールのCC(同時送信)に
 誰を入れるのがベストな布陣かを考えてた」
 「男性上司から女子力がないと言われるの、
 笑いを取るためのいじりだとしても限界である」
 「鬱だ」

 平成27年12月25日、クリスマスの早朝に、
 「仕事も人生も、とてもつらい。今までありがとう」
 静岡県のお母さんにこのようなメールが届きました。

 そのメールを受信したお母さんは、急いで電話して、「死んではだめよ」と、元気づけました。
 まつりさんは、力ない声で「うん、うん」と返答し、その数時間後、高橋さんは寮から飛び降り命を絶ったのです。
 「過労死ライン」は月80時間の残業とされていますが、まつりさんは、月100時間の残業をしていました。

 今回まつりさんには労災の認定がありましたが、まつりさんにとって、お母様にとって、労災認定をもらっても空しいだけの気持ちでしょう。
 まつりさんにとって、お母様にとって、「命を返してほしい」というのが正直な気持ちでしょう。

 Aさんの奥さんも、「夫は、会社に殺されました。夫を返してほしいというのが、今の私の気持ちです」とおっしゃっていたのが、思い浮かびます。

  弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清

電通過労死事件その1

 東京大学卒の電通社員高橋まつりさんが昨年の12月25日に自宅寮から飛び降り自殺をして24歳の生命を絶ちました。
 写真で見ても、とても美人な方で、頭の良さが顔に表れているようですね。
 母の手一つでここまで育て上げられた、お母さんの無念はいかばかりでしょう。

 私も似たような労災事件を担当しました。Aさんの場合も、高橋さんと同様に、上司からどんどん仕事が回される、上司の要求レベルが高すぎる、人員が減らされるなどで、休日出勤が常態化し、うつ病を発症されました。Aさんは、どんどん痩せていき、10㎏も体重が減少し、とうとう生命を絶ったのです。ご主人の首を吊った姿を発見した奥様は、その姿を一生忘れられないでしょう。2人の小学生の子供を抱え、どんなにか途方にくれたことでしょう。
 
 高橋まつりさんご本人のツィッターに書かれていることから推認しますと、土日出勤が常態化し、月の残業が100時間を超えていたり、日々の睡眠時間が2時間であったりしていたようです。丁度Aさんの場合とよく似ています。

以下は、本人のツィッターの文章です。
「休日返上で作った資料をボロくそに言われた
もう体も心もズタズタだ」
「眠りたい以外の感情を失った」
「もう4時だ 体が震えるよ…
しぬ もう無理そう。つかれた」
「生きているために働いているのか、
働くために生きているのが分からなくなってからが人生」

「土日も出勤しなければならないことがまた決定し、
本気で死んでしまいたい」
「毎日次の日が来るのが怖くてねられない」
「がんばれると思ってたのに
予想外に早く潰れてしまって自己嫌悪だな」

「毎朝起きたくない?」「失踪したくない?」
「はたらきたくない。1日の睡眠時間2時間はレベル高すぎる」

余りにも可哀そう!!!ですね。

弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清

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