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芸能人格付けチェックについて

 今年の正月にも芸能人格付けチェックが放送されました。
 その1つに、1本100万円のボルドー赤ワインと、1本5000円のボルドー赤ワインとを飲み比べて、当てるというものです。
 XJAPANのYOSHIKIやGAKUTさんが見事に当てたのはさすがですが、他の一流芸能人たちが、次々と答えを間違えるのには、「へえー、そんなものか」と思いました。

 私も昔、国税局主催の「利き酒会」に招待されて出席したことが3度ありました。その会には、タカラヅカのスターや料亭のお女将さん、会社の経営者、公務員などが呼ばれるのです。
 「ウィスキー ブランデー バーボン 焼酎 」「ビールのキリン アサヒ サッポロ サントリー」「吟醸 本醸造 純米酒」……です。昔は、「特級酒、一級酒、二級酒」もありました。
 全部当てると15点なのですが、私は、3回とも大体7点か8点でした。
 15点を取った人は、3回とも、全く酒を飲まない女性だった(そのうち2回は、タカラヅカのスター)という記憶があります。反対に、大酒飲みの人は、大抵2点か3点でした。
 一番答えを外したのは、「ビールのキリン アサヒ サッポロ サントリー」でしたが、昔の「特級酒、一級酒、二級酒」、今の「吟醸 本醸造 純米酒」も、正答率が低かったです。
 この利き酒会には、料亭のお女将さんも多数出席されているので、これだけ正答率が悪いのだから二級酒を特級酒だと偽って出されても分からないなと思いました。

 100グラム17500円の極上ステーキと100グラム680円のスーパーの牛肉も半分くらいの人が間違えています。
 絵でも、音楽でも、食べ物でも、値段と先入観にこれほど支配されるものかとつくづく思い知らされました。

  弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清
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AI犬 アイボについて

 平成30年1月11日午前11時1分(ワンワンワンの日、ワンワンワンの時刻)に、AI犬・アイボが売り出されました。値段は、19万8000円といいますので、血統書付の犬の値段を考えると、妥当な金額ではないかと思います。
 これまでのアイボよりも最新のAIが搭載されていて、学習能力も高いそうです。実際の犬よりも賢く、散歩が不要で、トイレの心配もなく、食事も要らない(電源(充電器)に自分で座りに行く)という非常に優れものです。アイボを置いて旅行に行っても良いかもしれません。さらに、故障さえしなければ、永久に生きているので死別の心配もないということになります。
 トリミングも不要で、獣医でさえも犬に関しては不要ということになりかねず、AIの修理業者に依頼するということになるのでしょうか。
 また、私は、東京虎ノ門ライオンズクラブの一員として、盲導犬育成募金に力を入れておりますが、将来、盲導犬は、AI犬にとって代わるのでしょうか。
 今のAI犬は、いかにもロボットという外見ですが、今後、犬のような毛皮を付けたり、洋服を取り替えたりするのでしょうか。
 このAI犬の出現によって、ペット産業に与える影響は大きいかもしれません。

   弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清

日馬富士の暴行事件について その7(完)

 昨年12月28日、相撲協会理事会は、「理事・巡業部長として、貴ノ岩の受傷を把握した直後か被害届の提出前、遅くとも被害届の提出後には速やかに日本相撲協会へ報告すべき義務があったにもかかわらず、これを怠った。貴乃花親方が被害者の立場にあることを勘案しても、その責任は重い」「その後も貴ノ岩及び貴乃花親方に対する再三の相撲協会側の聴取要請を拒否し続けた」とし、「その責任は重い」とし、理事から2階級降格し、役員待遇委員とするよう、評議員会に処分上申をすることになったようです。
 この処分上申をする前に、八角理事長から貴乃花親方に対し、「自ら理事を辞任する考えはないか」旨聞かれたのに対し、貴乃花親方は、「そのつもりはありません」と答えられたそうです。
 そして、年があらたまって、平成30年1月4日、相撲協会評議員会が開催され、全員一致の意見で、貴乃花親方の理事解任が決まったそうです。

 貴乃花親方にも弁護士が選任されていたそうですので、弁護士や第三者の意見を聞き入れる気持ちがあれば、このような結論にはならなかったと思います。
 私が貴乃花親方の弁護士の立場であったならば、①「警察から相撲協会に連絡が行く」ことはあり得ないので、相撲協会に報告をされた方がよいこと、②捜査機関の捜査と相撲協会組織内の調査は、通常並行して行われるから、相撲協会の事情聴取には応じるべきであることは、強く説得したと思います。もちろん、貴乃花親方がそういうアドバイスを受け入れなかったとすれば、自業自得と言われても仕方がありません。弁護士は、意見を申し上げるだけであって、その意見を受け入れるかどうかは、貴乃花親方自身が決定されることです。
 今回の事件では、当初、貴ノ岩やその親方である貴乃花親方に対する同情の気持ちがあり、持って行き方次第では貴乃花親方及び貴ノ岩への同情が強くなったと思います。しかし、貴乃花親方の持って行き方が余りにも稚拙であったため、却って反感を買ってしまい、理事解任という最悪の結果になってしまったことが残念です。
 貴乃花親方は、2月にも実施される理事選に立候補することは認められているようですが、選挙に当選しても、理事に選任されるには、評議員会の「理事選任相当」の議決が必要なようです。
 おそらく、評議員会は、貴乃花親方に対し「上記懲戒理由」についての「始末書」又は「反省文」を要求するのではないかと思いますが、1月4日付けで理事解任という処分を下していますので、私は、「始末書」又は「反省文」を提出させることは相当でないと思います。
 その理由は、①上記懲戒理由については、理事解任という処分を下していますので、一事不再理の原則からしてもこれを要求することは相当でないこと、②貴乃花親方は、おそらく「始末書」又は「反省文」の提出要請に応じることはないこと、そうだとすると、選挙に当選しても、永遠に理事に選任されることはないことが予想されることからです。

 なお、このブログの文章は、私個人の意見でありますので、ご了承のほどお願い申し上げます。

  弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清


日馬富士の暴行事件について その6

 次に、貴乃花親方の処分について、2回にわたって言及したいと思います。
 貴乃花親方は、自分の愛弟子の貴ノ岩に傷害を加えられたことに立腹されていることは理解できます。
 しかしながら、巡業部長の職にあった訳ですので、警察に告訴すると同時に、相撲協会に対しても、巡業中に起こった出来事を報告する義務があります。貴乃花親方は、「警察から相撲協会に連絡が行くと思っていた」と言っているそうですが、警察官には守秘義務がありますので、事件の内容を相撲協会に報告することはおよそ考えられません。
 また、マスコミの取材に黙して語らないことは自由であり、何ら責められるべきことではありませんが、貴ノ岩への事情聴取を断ったことについては、理解ができません。貴乃花親方も相撲協会の理事であり、事案の解明と適正な組織内の懲戒処分に協力すべきことは、組織内の理事としての責務でもあります。
 「捜査機関の捜査が終わっていないから」というのは、もちろん理由にはなりません。捜査機関の捜査と相撲協会組織内の調査は、並行して行われても差し支えございませんし、通常並行して行われるべきものでもあります。理事会の席上でも、理事の1人が「今から捜査の支障になるかどうか、鳥取県警に聞いてみる」ということで、聞いてみたところ、鳥取県警は捜査の支障になることはないと否定したそうで、貴乃花親方も直接警察官からそのことを聞いているようです。
 横綱審議委員会の北村委員長は、被害者の貴ノ岩の調査協力を拒んできた師匠の貴乃花親方に言及し、「貴乃花親方の言動は非難に値する。これは横審全員の意見だった」と異例の批判を展開しました。
 おそらく、北村委員長の意見と、私の上記意見は、同じだったのではないかと思いました。
 貴乃花親方は、協会の理事から「なぜ協力できないのか」と問われ、「あなたたちが信用できないから」と答えたとも言います。真偽はともかくとして、これが真実なら理事としての品格も何もあったものではありません。
 なお、理事会の風景がマスコミ報道で写されることがありますが、いつもふんぞり返っているように見えることも損をしていると思います。ある人によると、貴乃花親方が、いつもふんぞり返っているように見えるのは、姿勢が良すぎるからという意見もありますが、他人からどのように見えるのかということは、親方ご本人が注意すべきことでしょう。

  弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清

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