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テニスの女子全米オープンで、大阪なおみ選手が優勝

 9月8日、テニスの女子全米オープンのシングルス決勝が開催され、日本国籍の大坂なおみが、6-2、6-4で、セリーナ・ウィリアムズに勝利し、日本選手初のグランドスラムを制覇しました。
 試合は、ウィリアムズがラケットを破壊したことで3度にわたる警告を受け、審判への執拗な抗議でゲームペナルティーを取られ、第2セット第8ゲームを戦わずして失うなど終盤は異様な雰囲気で進みました。試合終了後も、審判に対するブーイングはやみません。
その中で表彰式が行われました。先にマイクを向けられたウィリアムズは、「プレーのことは言いたくない。ただ、彼女(大坂)は素晴らしいプレーをした。彼女にとって最初のグランドスラム優勝です」と切り出しました。さらに、「皆さんが応援してくれた大会です。最高の大会にしましょう。ブーイングはもうやめて」とスタンドに呼びかけました。そして「コングラチュレーション、ナオミ」と勝者をたたえ、大坂選手をハグしました。
 続いて大坂の優勝インタビューが始まります。インタビュアーの「準決勝が終わって夢があると言っていましたね。グランドスラムの決勝でセリーナとプレーするという夢があると。それが現実になりましたね」とマイクを向けられました。
 すると大坂は、「質問に対してではないことを話します」と口にし、「みんな彼女(ウィリアムズ)を応援していたことを知っています。それが、こんな終わり方ですみません」と涙を浮かべました。
 ウィリアムズの呼びかけ、大坂の涙のあいさつでブーイングが続いていた会場の雰囲気が変わります。優勝トロフィーを受け取る大坂には、それまでブーイングを続けていた観衆もあたたかい拍手を送りました。大坂は、「セリーナと全米の決勝で対戦する夢がありました。それがかなってうれしいです。プレーしてくれてありがとう」と16歳年上の元世界女王に感謝しました。
 ウィリアムズが途中審判に「ドロボー」「謝れ」と暴言を吐くなど、異様な雰囲気の中での表彰式でしたし、このまま終わったら、本当に後味が悪いだと思っていました。
 しかし、ウィリアムズの観客への「ブーイングはもうやめて」との呼びかけ、勝者をたたえ、大坂選手をハグするなどの行為、それに、大坂選手の「セリーナと全米の決勝で対戦する夢がありました。それがかなってうれしいです。プレーしてくれてありがとう」との感謝の言葉、そして、ブーイングを止めて、観客の勝者に対するあたたかい拍手に感動しました。
 すばらしいラストシーンをありがとう。大坂選手!ウィリアムズ選手!そして、観客!!

   弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清
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