大船渡高校佐々木朗希投手の起用について その2
次いで、準決勝では、佐々木が登板し、一関高校に5対0で勝ち、残すは決勝戦のみとなったのです。
しかし、国保監督は、佐々木の体調を考え、決勝戦には登板させなかったのです。
その結果、昨年の優勝校である花巻東高校戦は、大敗に終わり、その翌日、大船渡高校には、150回もの抗議の電話が掛かったそうです。
試合後、国保監督は、「佐々木は、投げられる状態ではあったかもしれませんが、故障を防ぐために、私が判断しました。未来を先に知ることはできませんが、私としては勝てば甲子園というすばらしい舞台があるのはわかっていたんですけど、プレッシャーの中で投げる今日の試合が、いちばん、壊れる可能性が高いと思って、投げさせるという決断はできませんでした」と話し、佐々木本人も「監督の判断なので仕方ない」と語ったそうです。
私も、身体が壊れるかもしれないと思うと、佐々木の身体を第1に思って投げさせなかった国保監督の判断は、苦しかったでしょうが、正しい決断だったと思います。これまで、優秀な投手は、全試合投げさせるのが当然ということでしたが、やっと、日本も選手ファーストの決断ができるようになったのだと思います。
高校に抗議の電話をした150人の人たちは、「なぜ、佐々木に投げさせないのだ」というものでしたが、佐々木に投げさせて靭帯損傷などの障害が残ったとすれば、「監督は、こういう結果を予測できたのに、投げさせたのは無謀だ」という声が、必ず上がったことでしょう。
この国保監督の立場に立ったとき、誰もが迷うでしょう。しかし、佐々木投手の身体を気遣った監督の判断は、正しかったと、私は思います。そして、そろそろ、高野連にも、1試合100球制限で、準決勝・決勝を除き、中1日空けるというルールを設けるべきではないかと、思います。
(弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清)
しかし、国保監督は、佐々木の体調を考え、決勝戦には登板させなかったのです。
その結果、昨年の優勝校である花巻東高校戦は、大敗に終わり、その翌日、大船渡高校には、150回もの抗議の電話が掛かったそうです。
試合後、国保監督は、「佐々木は、投げられる状態ではあったかもしれませんが、故障を防ぐために、私が判断しました。未来を先に知ることはできませんが、私としては勝てば甲子園というすばらしい舞台があるのはわかっていたんですけど、プレッシャーの中で投げる今日の試合が、いちばん、壊れる可能性が高いと思って、投げさせるという決断はできませんでした」と話し、佐々木本人も「監督の判断なので仕方ない」と語ったそうです。
私も、身体が壊れるかもしれないと思うと、佐々木の身体を第1に思って投げさせなかった国保監督の判断は、苦しかったでしょうが、正しい決断だったと思います。これまで、優秀な投手は、全試合投げさせるのが当然ということでしたが、やっと、日本も選手ファーストの決断ができるようになったのだと思います。
高校に抗議の電話をした150人の人たちは、「なぜ、佐々木に投げさせないのだ」というものでしたが、佐々木に投げさせて靭帯損傷などの障害が残ったとすれば、「監督は、こういう結果を予測できたのに、投げさせたのは無謀だ」という声が、必ず上がったことでしょう。
この国保監督の立場に立ったとき、誰もが迷うでしょう。しかし、佐々木投手の身体を気遣った監督の判断は、正しかったと、私は思います。そして、そろそろ、高野連にも、1試合100球制限で、準決勝・決勝を除き、中1日空けるというルールを設けるべきではないかと、思います。
(弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清)
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