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キリスト教の伝来と日本人の名誉心

1549年に薩摩に上陸した南蛮人により、キリスト教が広まっていったと言われております(中学時代社会の授業で、「以後よく(1549年)広まったキリスト教)と教えられました。)。

それでは、なぜキリスト教は日本人に受け入れられたのでしょうか。
言葉も分からない、顔も日本人とはずいぶん違う西洋人の信仰を受け入れるには、相当の困難を伴ったでしょう。しかし、九州・山口を始め、多くの地方で、キリスト教は受け入れられ、特に天草や長崎(五島列島及び平戸)では、今なお、「隠れキリシタン」が存在し、村の民家で、ひっそりと信仰が続けられ、遂には世界文化遺産に登録されました。

1549年から半世紀のキリスト教は、病院を建てて、民衆を無料又は安い値段で病気を治したり、南蛮寺を建てて民衆に説教したりということもあったようです。大名自らがキリスト教に改宗したり、明智光秀の次女たまが、洗礼を受けて細川ガラシャと名乗ったことは余りにも有名です。私の故郷高槻もキリシタン大名の高山右近の居城であったといわれております。

 キリスト教を広めたフランシスコ・ザビエルは、手紙で、本国に次のような文章を残しているそうです。

 「日本の大部分の人は、貧しいのですが、武士もそうでない人々も、貧しいことを不名誉だとは思っていません。驚くほど名誉心の強い人々で、ほかのなにものよりも名誉を重んじます。」

「身分が高い人もそうでない人も、みんな名誉心が強く恥ずかしいことをしないというのです。」

いわば、貧しいことは恥ずかしいことではない、それで盗みをすることが恥ずかしいことなのだというのです。
日本で忘れ物をして、諦めていたところ、それが返ってきたということは、良く耳にします。これは、日本人が古くから持っている品性(名誉心)なんだと思いますし、日本人として生まれたことに誇りに思いました。


  銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清
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鉄砲伝来とポルトガルとの交易(室町時代後期)

日本がヨーロッパの国(ポルトガル)との交易を始めたのは室町時代からでしょう。

1543年、種子島に漂着したポルトガル人は、鉄砲を日本に伝えました。
日本人は、鉄砲を分解してその一つ一つを分業でたくさん作り、それを組み立てることにより、大量の鉄砲を作りました。前のブログでも書きましたが、戦国時代末期、日本にあった鉄砲の合計は30万丁と言われております。また、この時代にヨーロッパの鉄砲の合計も30万丁だったと言われておりますので。

鉄砲伝来からわずか50年で、日本は、ヨーロッパの鉄砲の合計数と肩を並べたのです。
 ところで、ポルトガル人は、毎回ポルトガルからわざわざやってきたものと思っておりましたが、実は中国の明の国のマカオに拠点を置き、倭寇(後期)の案内役により日本の国に辿り着き、中国から陶磁器や生糸、絹織物などを日本の国に持ってきて、日本から世界遺産になった石見の銀山から算出する銀を輸出していたそうです。当時石見の銀の産出量は、世界で取れる銀の3割もの量だったと言われております。

 ポルトガル人は、マカオに本拠を置き、日本とマカオ(明)を往復するだけで、莫大な利益を得たというのですから、ポルトガル本国に帰る気になりませんね。

 ところで、上記に種子島に漂着したポルトガル人と書きましたが、倭寇の案内によって種子島に来たのですから、「漂着」とは言えないかもしれませんね。
 そして、案内役の後期倭寇は、中国人7割、日本人3割だということですので、びっくりしました。室町時代の初期の前期倭寇は、100%日本人で、正に近海を荒らしまわる海賊であり、明からは、「北虜南倭」と呼ばれ、北のモンゴル人、南の倭寇は、明にとって大変厄介な存在だったようです。室町三代将軍足利義満は、明の皇帝から、倭寇の鎮圧と引き換えに貿易を許されたというので、倭寇(前期)は、本当に困った存在だったのでしょう。

 次回はキリスト教伝来と外国人から見た日本人を描くことにしましょう。

 銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清

日本の発酵食品

発酵食品は、健康に良いとされています。

「納豆」も発酵食品ですが、韓国のキムチも発酵食品であり、両者とも代表的な発酵食品であり、健康食品の両横綱とも呼ばれています。

日本は、発酵食品の種類も多く、美味しいものが多いです。「ふなずし」(滋賀県)、「くさや」(伊豆諸島)、「なれずし」(和歌山県)、「いぶりがっこ」(秋田県)などです。私は、すべて食べたことがありますが、「くさや」と「ふなずし」は、特に食べにくいです。しかし、最初は抵抗がありますが、慣れてくるととてもおいしく、忘れられない味になるのです。

 石川県の特産の「フグの卵巣の糠漬け」は、私は食べたことはありませんが、写真で見るととてもおいしそうです。しかし、フグの卵巣という猛毒なものを、糠漬けにして無毒にして食べたということは、本当にすごいことですね。

 日本は、発酵食品の種類も他国に比べて、ずば抜けて多いと言われています。
 日本は、四方を海に囲まれて良質の水、米、塩、魚に恵まれており、発酵食品を作る工夫や技術もあったと思います。もちろん、貧しさもあり、ものを大事にする風習もあるでしょう。どこの家でもぬか漬けという発酵食品があり、これがあるとご飯の3杯は食べられたものです。

 日本で一番の発酵食品は、日本酒でしょう。加えて、味噌や醤油、みりんを加えると、日本がいかに発酵食品に恵まれているかが分かります。
 日本人が男女共に世界一の長寿国であるというのも発酵食品大国であるということと無縁ではないかもしれません。

 日本に古くから存在した発酵食品と大事に付き合っていきたいものです。

銀座ファースト法律事務所 弁護士 田 中   清
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