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東海道新幹線に乗るとき 後編

 名古屋を過ぎると、濃尾平野を流れる3つの川、すなわち、木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川が次々と現れます。ここに来ると、洪水の度ごとに悩まされた人たちを救うために、幕府が薩摩藩に命じて締切堤を造った悲劇が思い浮かびます。この話は、また、後に述べることにしましょう。
 そこからしばらく走ると、天下分け目の戦い関ヶ原があります。そして、巨大な岩山の伊吹山の威容が現れます。富士山は、格別に美しいですが、伊吹山も威風堂々たる山容です。ただし、山の左側を石灰岩の採掘のために削った跡があるのが残念です。
 そこからしばらく行き、米原駅を過ぎると、右手に石田三成の佐和山城、そして遠くに彦根城が見えます。
 そして、守山まで来ると私が大阪法務局時代に住んでいたところです。ここで、訟務部副部長2年間、訟務部長3年間を守山から通勤しました。
 大津から山科まで逢坂山トンネルをくぐると、山科です。京都の街並みが美しく見えます。そして山科トンネルを超え、鴨川を超えると京都駅です。
 京都を過ぎ、サントリーの山崎工場を右手に見ると、天王山が迫ってきます。これが豊臣秀吉と明智光秀の戦い(天王山の戦い)があったところです。サントリーの創業者鳥井信次郎は、全国の水を飲んで、一番おいしくてウィスキーに適していると考えたのが、天王山の麓の山崎の水だったそうです。
 実は、私の出身地は、この天王山の裏側(高槻市)にあり、私は、この全国一おいしい水を毎日飲んでいたことになります。
 高槻を過ぎるころ、山側を見ると、懐かしい故郷のことを思い出します。

 こうして2回に分けて新幹線の普通車E席、グリーン車D席から見える景色をご紹介しました。富士山、浜名湖、伊吹山、彦根城、私の2つの故郷など、皆、右側に見えるのです。そして、朝のうちは日光は、A席側に射しますので、その点でも山側の席はとてもいいのです。

  弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清

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