紀州のドンファンの妻・逮捕報道について その1
紀州のドンファンこと野崎幸助さんを殺害したとして、その妻の須藤早貴容疑者が逮捕されました。2人は、新婚3カ月だったそうです。
須藤容疑者が野崎さんを殺害したという直接証拠はなく、間接証拠の積み重ねで犯罪の立証をするということです。
野崎さんの身体からは、致死量を超える覚せい剤が検出されました。2018年5月に野崎さんが亡くなった日には、3人の登場人物しかおりません。須藤早貴容疑者、家政婦の方、そして野崎さん本人です。何故、野崎さん本人も上げたかというと、自死の可能性もあるからです。
第1に、自死の可能性からいうと、野崎さんが家族同然に可愛がっていた愛犬が不審死したのですが、そのお別れ会を6月に予定し、親しい人に招待状を出していたというのです。その他に、野崎さんが自死をされるような状況証拠は何もありません。
第2に、覚せい剤ですが、野崎さんからは、致死量を超える覚せい剤(約1mg)が検出されたそうです。しかし、野崎さんは、覚せい剤の常習歴はなく、注射痕も見当たらなかったので、誰かに飲用させられたものと推測されます。
しかし、覚せい剤は、とても苦く、よほどうまくやらないと、犯人にとって被害者に気づかれるリスクもあります。多くはビールに混入させるか、食べ物に混入するのでしょうが、それでも犯人にとっては気づかれるリスクでしょう。
また。飲用ですと、飲用から死亡するまでに3時間掛かりますので、死亡時である午後9時から3時間前ですと、午後6時ころになります。第3の間接証拠として、その時間に野崎さん宅に居た人物は、須藤容疑者と野崎さんだけで、家政婦は外出しておりました。
第4に、覚せい剤に入手ルートですが、須藤容疑者がインターネットや電話で、覚せい剤の売人を調査した履歴があったそうです。
捜査の内容は、明らかにしておりませんが、警察は、売人からの事情聴取を既に済ませている可能性も高いのです。
第5に、須藤容疑者の動機ですが、殺人の場合は、動機があるかどうかを一番のポイントでしょう。須藤容疑者は、「1月100万円も、貰えるのに殺すはずがないでしょう。」と当初から一貫して動機を否定していました。
1つは、まだ3カ月ですが、野崎さんは、「新婚なのにちっとも優しくしてくれない。離婚したい」と知人に漏らしていたそうです。一方、須藤容疑者は、ほとんど和歌山に来ず、野崎さんは「和歌山に来ないなら払うのは、もうやめや」とも言っていたそうです。
これらを須藤容疑者が聞いていたとすれば、殺害の動機になったとしても、不思議ではありません。
銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清
須藤容疑者が野崎さんを殺害したという直接証拠はなく、間接証拠の積み重ねで犯罪の立証をするということです。
野崎さんの身体からは、致死量を超える覚せい剤が検出されました。2018年5月に野崎さんが亡くなった日には、3人の登場人物しかおりません。須藤早貴容疑者、家政婦の方、そして野崎さん本人です。何故、野崎さん本人も上げたかというと、自死の可能性もあるからです。
第1に、自死の可能性からいうと、野崎さんが家族同然に可愛がっていた愛犬が不審死したのですが、そのお別れ会を6月に予定し、親しい人に招待状を出していたというのです。その他に、野崎さんが自死をされるような状況証拠は何もありません。
第2に、覚せい剤ですが、野崎さんからは、致死量を超える覚せい剤(約1mg)が検出されたそうです。しかし、野崎さんは、覚せい剤の常習歴はなく、注射痕も見当たらなかったので、誰かに飲用させられたものと推測されます。
しかし、覚せい剤は、とても苦く、よほどうまくやらないと、犯人にとって被害者に気づかれるリスクもあります。多くはビールに混入させるか、食べ物に混入するのでしょうが、それでも犯人にとっては気づかれるリスクでしょう。
また。飲用ですと、飲用から死亡するまでに3時間掛かりますので、死亡時である午後9時から3時間前ですと、午後6時ころになります。第3の間接証拠として、その時間に野崎さん宅に居た人物は、須藤容疑者と野崎さんだけで、家政婦は外出しておりました。
第4に、覚せい剤に入手ルートですが、須藤容疑者がインターネットや電話で、覚せい剤の売人を調査した履歴があったそうです。
捜査の内容は、明らかにしておりませんが、警察は、売人からの事情聴取を既に済ませている可能性も高いのです。
第5に、須藤容疑者の動機ですが、殺人の場合は、動機があるかどうかを一番のポイントでしょう。須藤容疑者は、「1月100万円も、貰えるのに殺すはずがないでしょう。」と当初から一貫して動機を否定していました。
1つは、まだ3カ月ですが、野崎さんは、「新婚なのにちっとも優しくしてくれない。離婚したい」と知人に漏らしていたそうです。一方、須藤容疑者は、ほとんど和歌山に来ず、野崎さんは「和歌山に来ないなら払うのは、もうやめや」とも言っていたそうです。
これらを須藤容疑者が聞いていたとすれば、殺害の動機になったとしても、不思議ではありません。
銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清
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