お水取り
関西では、よく「お水取りが行われている間は寒い。お水取りが終わったら暖かくなる」と言われます。
お水取りは、「修二会」とも言いますが、東大寺二月堂で、若狭井という井戸から「お香水」という水を汲み上げる儀式のことです。「お香水」を二月堂に持っていく道明かりとして、大きな松明(たいまつ)を手に二月堂の廊下を走ります。それが荘厳な雰囲気のため、近年観光客が多く訪れます。毎年三月一日から三月一四日までの二週間がお水取りです。若狭の小浜では、「お水送りの儀式」が行われ、それが奈良にある「若狭井」から汲み上げられるのです。「修二会」と言われるとおり、また二月堂で行われることから明らかなように、昔は旧暦二月に行われていたそうです。
冒頭に書いたように、母は、毎年「お水取りの間は寒いんや。お水取りが終わったら暖かくなる」と口癖のように言っていました。そして、お水取りが終わったら「暑さ寒さも彼岸までや。もうあったかくなる」と言っていました。
毎年、三月一日から三月一四日になると、必ずお水取りのことを故郷とともに思いだすのです。そして、母のことも……。
そして、私たちは、三月一一日、東日本大震災のことも思い出します。そうです。明日は、東日本大震災の三年目ですが、あのころは格別に寒かったことを思いだすのです。
弁護士 田中 清
お水取りは、「修二会」とも言いますが、東大寺二月堂で、若狭井という井戸から「お香水」という水を汲み上げる儀式のことです。「お香水」を二月堂に持っていく道明かりとして、大きな松明(たいまつ)を手に二月堂の廊下を走ります。それが荘厳な雰囲気のため、近年観光客が多く訪れます。毎年三月一日から三月一四日までの二週間がお水取りです。若狭の小浜では、「お水送りの儀式」が行われ、それが奈良にある「若狭井」から汲み上げられるのです。「修二会」と言われるとおり、また二月堂で行われることから明らかなように、昔は旧暦二月に行われていたそうです。
冒頭に書いたように、母は、毎年「お水取りの間は寒いんや。お水取りが終わったら暖かくなる」と口癖のように言っていました。そして、お水取りが終わったら「暑さ寒さも彼岸までや。もうあったかくなる」と言っていました。
毎年、三月一日から三月一四日になると、必ずお水取りのことを故郷とともに思いだすのです。そして、母のことも……。
そして、私たちは、三月一一日、東日本大震災のことも思い出します。そうです。明日は、東日本大震災の三年目ですが、あのころは格別に寒かったことを思いだすのです。
弁護士 田中 清
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